絶版の 岩波文庫 眠る場所・・・。

              

学生時代に、某大手出版社でバイトしてたことがあるのです、わたくしめ。
いわゆる一ツ橋グループ、と言われる中の親分会社でございました。
そのため・・・JJよりCanCamなジョシダイセ~やったのでございますよ。
本好きが嵩じて趣味と実益を兼ね(?)たバイトでなかなか大変やけど、楽しかった記憶が・・・。
著者謹呈、って入ってる本を編集者が「もう読んだから、君にやる」と、何度もタダで本をいただいたり。

一般的に、新刊書店に並んでる本、というのは返品が可能なのです。
雑誌などは、新しい号が出る日には古い号、棚からなくなってますよね~。
タマに、書店のヒトたちが忙しすぎて回収まで手が回ってないことがありますが~。
新品雑誌せどりをやる場合は、棚から回収忘れたのがないか目を光らせた方がいいでせう。
付録付きのプレ値雑誌が残ってたりもする・・・。ふふふ~。

書籍も、売れなくて重版しないことが決まり、事実上絶版になった本は、一般的に本屋さんが返品(取次とか出版社とかに)可能、なのでございます。
(最近は、返品の前に自由価格本で安く売ったりもできるようになってますね~。)

ところが、この返品を受け付けていない出版社がありまする。
本社に映画ホールを持っている、岩波書店がそうなのでございます。

試しに、近所の書店にある岩波文庫の奥付を見てみませう。
2~3年、あるいはもっと前に印刷されたものがあったりします。
売れない限り、新しく注文もしない・・・でしょうしね。
回転率、すっご~く悪そ~。

ジュンク堂などの大手書店では岩波書店の絶版文庫や新書のフェアをやったりしてますね。
あれは、返品受け付けてくれないから、何としてでも現金化しよう、という書店側の試みなのでございます~。

と、いうことは・・・。
あまり規模の大きくない個人経営の書店・地方の書店・・・などには、返品のできない岩波文庫・新書の絶版モノが棚にひっそり刺さったまま・・・ということが有り得たりするかもしれないのですよ。

岩波の絶版文庫・新書でプレ化してるようなモノは、メモしておいて、出張先や旅行先で「ついで仕入れ」の対象としてみてもいいかも。
それだけを探して歩き回ったりしたら、時間のムダやけどね~。

ついで仕入れは実は効率的やねん~。