原典版 何十種類も 存在し・・・。

              

ビブリア、録画だけして実はまだ観ていないわたくしめ。
まあ、明日あたりにでも観てみませう。

なんの脈絡もなく・・・。

クラシックの楽譜について、ちらっと本日は書きまする。

ずばり、原典版について。
「何やねん、それ?!」と思われる方も大勢いらっしゃると思いますので、超大雑把に書きますと・・・。

バッハ・ヘンデル・ハイドン・モーツァルト・ベートーヴェン・シューマン・リスト・ショパン・・・。
つらつらクラシックの作曲家を列挙しましたが、世の中に出回っている彼らの作品を記したものである楽譜。
彼らの存命中はもちろん作曲家本人の直筆楽譜があり、彼らの自演(指揮含む)も聴けたので、同時代の人たちにとって、楽譜中に書かれていない表情の付け方・・・などは自明のことでした。

やがて訪れる彼らの死後。
直接教えを受けた弟子たちも師のあとを追うように旅立っていき・・・。
直筆楽譜なども散逸し、時代が移りゆくにつれ楽譜中に書かれていない表情の付け方などの「お約束」もどうするのかわからなくなってくる。

そのため、後世の音楽学者が様々な種類の楽譜を研究し、可能な限り作曲家の意図を忠実に再現しようとして原典版が作られるのです。
直筆楽譜・弟子の書き写した楽譜・出版時の初版・・・などなど、できるだけ古い史料を研究して。

原典版の代表的なものとして、ヘンレ版・ウィーン原典版・ベーレンライター原典版があります。

ところが!この原典版、先に書いた如く「できるだけ古い史料を研究して」作成するものであるため、新しくさらに古い楽譜史料が発見されればそれを利用し、また新しい「原典版」が出てくるのですよ~!
ややこしいですね~。
ベートーヴェンのピアノソナタ全集でも何十種類もの「原典版」が存在するそうで・・・。
わたくしめはベートーヴェンの原典版はヘンレ版しか持っていないので、そんな話聞いただけでめまいがしてきますが。

というわけで・・・。
ヘンレ版安く仕入れた~!やっほ~!と思っていたら実は古い原典版拾っちゃった・・・ということもありうるのです。
気を付けませう~!

Klaviersonaten 1/Henle, G. Verlag
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わたくしめのピアノのお師匠様によると、このヘンレ版より古いタイプのものは表紙に横線がないんだとか。
さらに古いものになると、表紙のデザインそのものも違ったりします。

ショパンの旧ショパン全集であるパデレフスキ版と、新ショパン全集であるエキエル版になると、同じ曲でも音が違っていて、新ショパン全集の楽譜を用いた録音を聴くと「別の曲やん・・・」と思うことも。
有名どころだと「幻想即興曲」とかね。
興味のあるヒトは・・・。
一度、聴き比べてみませう~。

エキエル版、ポーランド語版買うてしまった~(@_@;)英語版と間違えててん~! 解説、読めへん~/(-_-)\