武道館 ポールのライブで 滲むもの

              

今、スカパーでポール・マッカートニーの武道館公演、放映中。
それを観ながら、この記事を書いている。
前回、前々回の日本公演は観に行ったけれど、今回は事情で諦め。
こうして、オンエアで聞いていると、その頃に比べて、声量は落ちた。
それでも、70代でこれだけ声が出て音程もリズもも正確にとれるのはスゴい。
そうやって見ていたら、ツアーメンバーの使っている楽器が目に入った。
それは、私にあるヒトを思い出させた・・・。

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そのヒトには、私が10代後半やった頃に出会った。
それから、私が30代前半くらいまで、つながりがあった。
その後、そのヒトが外国に移住して、時々日本に帰国する状況になり、
なかなか会えなくなってしまったけれど。

どっぷりビートルズ世代の生まれで、ビートルマニア。
私より、一回り以上年上の、大人の男性。

私もビートルズ好きで、へっぽこながらも音楽をやっていたので、
(だから、今日のオンエア中のビートルナンバーは、歌詞カードなしで歌える)
こいつ、ホンマにアホでしょ~もないやっちゃなぁ、と思われつつも、
年長者が若輩者を暖かく(?)見守るような、そんな感じで、
大切にしてくれていた。

血縁関係者以外の大人の男性に、大切にしてもらったのは、このヒトが初めて。

そして、私が60年代・70年代の洋楽にやたらめったら詳しくなったのは、
このヒトの影響がモノスゴク大きい。

音楽の世界は、クラシックだけでなく、ジャズもロックも、民族音楽もある。
私の両親も、映画・音楽は雑食性やったので、
イイモノは良い、として色んなモノに、子供の頃から接する機会を持たせてくれたけれど、
音楽の世界に、より深く導かれたのは、このヒトとの接触によって。
その点では、感謝しても感謝しきれないヒト。


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他人に対して気を使いすぎるくらい気を使うヒトでもあった。

私がタバコ嫌いなのを知っていて、同じテーブルでコーヒー飲むとき。
わざわざ、私の顔にタバコの煙がかからないように、
イチイチ手で払ってくれるようなヒトやった。

そこまで気を使わないでよ、と言ってもせっせと手で払いつづける。
逆に、こっちが気を使わせすぎちゃったよ~、と凹みたくもなったけれど、
素直に甘えていた。

アホなやっちゃな~と呆れつつも、尊重してくれていた。

こんなふうに大切にされて、それが染み付いているからやろうか・・・。

私が、自分の都合で女を振り回したり、自分の意見や価値観を押し付ける男に、
嫌悪感と反感を強く覚えるようになったのは。

演出家やった義理の祖父や、インテリのおとん、
彼ら同様、私に大きな影響与えてるんやなぁ。

こうして文章にしてみると、その影響の大きさを、改めて思い知る。

でも・・・。

優しかったそのヒトは、ある日突然、彼岸に旅立ってしまった。
もう二度と、会って話すことも、できない。

ポールよりも、ずっと年下やったのに。
まだ、旅立っていくには、早かったんやないの・・・?

今も元気やったら、万障お繰り合わせの上、武道館にポールを聴きに行っていたに違いない。

ポールのおかげで、とっても感傷的・・・。
あ、涙滲んできた・・・。


今回の日本公演、「Jet」「My Love」「Get Back」はやらなかったのね・・・。