高齢者免許更新ヒト苦労

              

さて。

愛車のアコードがオカマホラレ事故で廃車の憂き目にあい、知人の会社経営者から、
格安でクラウン・ロイヤルサルーンを譲ってもらったおとん。

もっとも、カーナビとCDプレイヤーがまともに使い物にならないので、
我が家では「ポンコツサルーン」と呼んでいるけれど。

そのポンコツサルーンを乗り回す、ポンコツ老人(後期高齢者)。

そんなおとんの元に、免許更新の時期がやってきた。

なんでも、70歳以上のヒトが免許を更新しようとする場合、
居住地の都道府県公安委員会が指定する、自動車教習所で高齢者教習を受講済みでないと、
免許の更新をさせてくれないそうな。

とりあえず、ドイナカの家の近所の自動車教習所で、高齢者教習をやっている自動車学校に、
電話をかけ倒したおとん。

しかし!

なんと、全部満員御礼!

「申し訳ございませんが、ただいま予約がいっぱいです」
「予約をお受けできるのは、3ヶ月以上先でしたら」

そんな返答ばかりなり。

最近、ワカモノの車離れが進み、免許を取るヒトも減っている、とか。

もしかしたら、自動車学校、高齢者教習を受講する、お年寄りであふれかえっているのでは?!

そんな考えもふとよぎる。

でも、なんとしても、高齢者教習を早く受けなくてはならないおとん。

悠長なことを言っていたら、免許の更新ができず、失効してしまう。
そんな事態はなんとしても避けねば!

自慢の(かどうかはわからんけど)ポンコツサルーンで走り回れなくなってしまうではないか。

ドイナカの家の近所で最後にかけた自動車学校で、なおも食い下がる。

すると、気の毒に思った受付のお姉さんが、こう答えたそうな。

「この近辺の高齢者教習はどこも予約でいっぱいだと思います」
「県内の、人口が少なめな地域なら空いているところもあるようです」
「遠いですが、そちらに問い合わせて、空いていたら、車でお出かけになったほうが・・・」

おとん、ここで軌道修正。

県内の、おとんの居住地域よりさらにドイナカにある自動車学校に電話を掛け倒す。

「はい、空いてますよ、いつになさいますか?」という待望の返事を聞けたのは、
おとんの居住県でも、めっちゃくちゃドイナカにある自動車学校。

もしかしたら、おとんの居住県で一番、山の中にある、不便な自動車学校かも。

とにもかくにも、予約を入れたおとんは、自慢のポンコツサルーンに乗り、
高齢者教習を受けるため、その山の中の自動車学校に走っていった。

教習は無事に終わり、警察署での免許更新手続きも無事終了。

かくて、ポンコツ老人はポンコツサルーンで今日も元気に走り回るのであった。

それにしても・・・。

高齢者教習をやっていても、アクセルとブレーキを踏み間違えたとか。
高速道路を逆送したとか。

高齢者の起こす痛ましい交通事故は減らない。

おとんには、十分注意するように言っておいたけれど、
それでも、アコードを廃車にしたような事故に巻き込まれる可能性もあるし・・・。

免許の更新は、これを最後にしてもらおうかな・・・と考えているのであった。

あ。

賢明なる読者諸姉諸兄におかれましては・・・。

お身内に、70歳以上の免許保持者がいたら、高齢者教習予約取るのが大変なので、
早めに予約入れたほうがいいですぞ、とお伝えくだされ。

でないと、とんでもないドイナカに行く羽目に陥るかもよ~~~。