嘘やろう 師匠倒るの 知らせあり

              

買い物から帰宅すると、留守中に固定電話に着信が。
マンションを購入した時の情報が漏れているのか、
時々不動産関係の売り込みがかかってくるから、またそれか?
そう思いながら、番号を確認する。
知らない番号なら、折り返さない。
しかし、そこに出ていたのは、見慣れた番号。
イヤな予感にとらわれながら折り返すと・・・。

折り返すと、知人が出る。
この番号から電話がある、ということは、
何かよからぬことがあった可能性があるということ。
それ以外の連絡ももちろんありうるけれど、可能性は低い。
頭の中に、胸の中に、どす黒い、イヤな予感が広がっていく。

知人が、落ち着いて聞いてね、と話し始める。

イヤな予感、的中。

それは、私のピアノのお師匠さまが、倒れて緊急入院、
緊急手術を受けた、というものだった。

先週の土曜日、18日にレッスンで会ったばかりの、私のお師匠さま。

「え?でも土曜日にレッスンであった時は、元気やったよ」

「ご家族から連絡があったの」
「詳しいことは私も聞けていないけれど」
「緊急入院、緊急手術、とまでしかまだご家族から伺っていないのね」

なんということだろう。

お師匠さま、まだ40代やんか・・・。

「とりあえず、今度の土曜はレッスンお休みになるから」
「詳しい状況がわかったら、また連絡するね」

「わかった、よろしくね」と電話を切る。

定期的に病院に通い、体調管理には気をつけていた。

持病の服薬も、ちゃんとしていた。

それなのに、こんなことになるなんて。

今は、手術が無事成功し、健康を取り戻すよう、ひたすら祈るくらいしかできない。

なんてことだろう・・・。