第3の ファティマの預言 内容は・・・?

              

今夜はWOWOWで「SPEC 天」を観ました、わたくしめ。
モチーフに「ファティマの預言」が使われていて、ちょっとドッキリ。

つい先日、全教皇ベネディクト16世が退任し(存命中退任)、短期間だけどローマカトリックの教皇が不在、という事態が生じていましたね~。
ローマ教皇は枢機卿の中から選挙で選ばれるのですが、その選挙の名前がコンクラーベ。
思わずダジャレで根比べ、と言いたくなってしまうほど、新教皇が選出されるまでの投票回数は多くなるそうでございますよ。

さて・・・。
ここで、ルパン三世にも確か使われたことのある、「ファティマの預言」の話。
1917年に、ポルトガルのファティマに聖母マリアが現れ、3人の少女に3つの預言を授けたのです。

その第一の預言は「死後の地獄の実在」
第二の預言は「第一次世界大戦の終結と第二次世界大戦の勃発」
そして第三の預言は・・・。

これまで、教皇庁によって秘匿されてきました。
この第3の預言だけは1960年になるまで公表してはならない、と聖母マリアに言い渡されていたからです。
ところが、1960年以降も教皇庁はこの預言の内容を公表しなかった。
そのため、「第3次世界大戦の勃発を預言しているのでは?」とか「人類の滅亡を預言しているのでは?」とか色々憶測が飛び交っていたのですね。
前々教皇のヨハネ・パウロ2世が銃撃され、重傷を負った事件を、教皇庁は「この事件こそがファティマ第3の預言である」と発表しましたが、はてさて・・・。

1960年代にこの預言記録を閲覧した教皇ヨハネ23世、その次のパウロ6世はあまりの内容に卒倒してしまい、預言を封印したんだとか・・・。

閲覧した教皇二人がそれほどのショックを受けた内容。
いったい、どういうものだったんでしょう・・・。

数多くの憶測の中には、「イタリア人からローマ教皇が選ばれなくなる」というものだったのではないか、というものがあります。
歴史的に例外もありますが、代々ローマ教皇はイタリア人枢機卿の中から選出されてきたのですね。

実際、パウロ6世の逝去後に就任したヨハネ・パウロ1世はヴェネチア大司教も勤めたイタリア人。
貧しい出自ながら教会内で出世し、ローマ教皇まで上り詰めた清廉潔白な人でしたが、教皇庁内部の不正・腐敗を正そうとしたのがアダになり、就任わずか約1ヶ月で暗殺されてしまった、という噂があります。(ホントかどうかわからないけれど)
実は・・・近年のローマ教皇でイタリア人だったのは今のところこの方が最後、なのです。
それ以来、イタリア人がローマ教皇の座についたことはないのでございます。

ヨハネ・パウロ1世の次に就任したヨハネ・パウロ2世はポーランド人。
ヨハネ・パウロ2世の次に就任したベネディクト16世はドイツ人。
ベネディクト16世の退任を受け、新たに選出された新教皇、フランチェスコ1世は・・・アルゼンチン人。

このことを考えると・・・。
ファティマの第3の預言は複数の内容を持つもので、そのうちの一つが「イタリア人からローマ教皇が選ばれなくなる」というものだったのかもしれないな~、とフランチェスコ1世の顔写真を新聞で拝見しながら、ぼんやり思ったばかりだったのでございますよ。

そりゃ~。
「SPEC 天」の冒頭観てギョッとするのもしゃあないやん~。(と居直ってみる)
これって・・・もしかして、シンクロにシティ?
なわけないか・・・。

そのうち、日本人枢機卿がローマ教皇に就任する日が来るかもしれないなぁ・・・。