人体の 冷凍保存 映画にも・・・。

              

なんとなく、映画を仰山観たいんや~~~!!!という映画モードに突入している、わたくしめ。
年に何度か、突然この映画モードが発動するのです。
キッカケは特になく・・・。
ある日突然、ワケもなく訪れる。
ミニシアターとか単館上映しかしていないようなマイナーな作品、見に行きたくなってしまう、今日このごろ。
仕事帰りにブックオフ行って、「見そびれていた過去作、ないかしらん・・・」と漁ってしまったり。
(注:仕入れではなく私物漁りです~!)

昨日、ネタにしたアメリカの最新医療技術(?)ネタと絡めて、30年以上前の古いスペイン映画のネタを書いてみよう、と思います。

過去に、日テレ系でやっていた、人気テレビ番組ウルトラクイズ。
優勝商品が、出るかわからない油田・ログハウスの材料だけ・将来生き返れるかもしれない、死後冷凍人間になる権利、など無茶苦茶~な賞品が目白押しだったそうです。

さて・・・。
今日のネタに選んだスペイン映画で、重要なキーとなるのが・・・。
ウルトラクイズの賞品のヒトツでもあった、冷凍人間、なのです。
「あ~、それやったらSFなんやね~」と思われる方もいらっしゃるでしょうが、邦題を「熱愛」と名付けられたザ・純愛ラブストーリーでございますのよ、これが。

とある演奏会でアナは年上の建築家デービットと知り合い、やがて愛し合うようになり結婚します。
幸せな生活を送る二人。
ところが、その生活に暗い影が忍び寄ります。
アナが突然、物忘れが激しくなり、自身の友人さえ知らない、誰?!と言うように。

おかしい、と思ったデービットはアナを受診させますが、下った診断は現代の医学では手の施しようがない、という事実だけ。
医師は「アナを助けるためには冷凍人間にして人口冬眠させ、治療法の確立した未来で眠りから目覚めさせ、治療するしかない」と告げます。デービッドは愛するアナを助けるために、冷凍人間にすることを決意します。
アルミ箔で保護され冷凍されたアナを、ひたすら見舞うデービッド。
しかし、年月は残酷に過ぎ去り、デービッドはすっかり老人に。
冷凍保存から何十年も経ち、ようやくアナが目覚める時が来たのですが、アナは目の前にいる老人がデービッドだと気づけずに、「デービッドはどこ?」と医師たちに尋ねます。

いたたまれず、手術室から走り去るデービッド。
アナは自分が何十年も眠っていたことを知り、デービッドと暮らし始めますが・・・。
デービッドは老衰である日亡くなってしまい、アナは自分を目覚めさせた主治医に「彼が死んだわ」と告げ、二人の間に新しい関係が芽生えるのか・・・と思わせぶりに、映画は終わります。
過去にVHSはあったようですが、DVD化はされていないみたいですね、「熱愛」。

子供の頃に1度見ただけなので、記憶があやふやなところもあるか、と思いますが、ざっくりこんな感じのお話です。
素直にだ~だ~泣き倒しつつも、「デービッドの人生って一体何やったねん・・・。虚しすぎる・・・。」と思ってしまいました。
せっかく愛する人が生き返っても、自分が老衰で死んじゃったら意味ないやん~~~!!!
それやったら、アナを看取って他の人探したほうが良かったやん~と。まあ、それだとこの映画自体が成立しないのですが。

同じ人口冬眠ものなら、ブラック・ジャックに出てきた病院で出会って結婚した夫が筋ジスで妻が全身性エリテマトーデスの若い夫婦を、ブラック・ジャックが旧ソ連の医学者に頼んで人口冬眠させてもらい、夫婦ともども治療法の確立した未来に送る、という話のほうがカップルの未来が感じられて好きでした。
(Zさん、話のタイトルなんでしたっけ~?←ヒトを当てにするわたくしめ)

アメリカでは、亡くなった肉親を医学の発達した未来で蘇らせよう、と考える富裕層のニーズに応えるため、この冷凍保存が本当に行われています。
しかし・・・。訴訟になっている例もあるそうですね。興味のある方は・・・。
↓この本、読んでみませう・・・。
ただし、かなりグロいので、その手の話が徹頭徹尾苦手な方はやめておきませう・・・。

人体冷凍 不死販売財団の恐怖/ラリー・ジョンソン
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映画館の大画面で「野いちご」「8 1/2」「道」「甘い生活」「山猫」「ヴェニスに死す」・・・往年のヨーロッパ映画見たいなぁ・・・。