夏カゼをひいてしまったようで、とっても身体がだるいわたくしめ。
PC弄るのもかったるく、昨日はメールチェックだけして蓋を閉じてました。
FBAってこういう時にも注文受けて発送代わりにやってくれるから、ホンマにありがたい存在やわ~。
かったるい~と思いつつ、寝転がってスカパーで映画観てましたのよ、昨日は。
日本映画の古いやつを2本。
いずれも1960年代の製作映画ですが、1本は昭和19年が舞台の、小林桂樹さん主演の「首」。
もう1本は、昭和40年代(1960年代)が舞台の若尾文子さんが主演の「濡れた二人」。
わたくしめのググり方が悪いのかも・・・と思いつつも。
「首」はメディア商品化されておらず、「濡れた二人」はVHSは発売されていたけど、DVD・ブルーレイは未発売のようですね。
まあ・・・「首」は骨太ないい映画やけど、グロテスクな描写もあるので・・・。
メディア化はムズかしいのかもしれませぬ。
ただ、観ていてものすごく引き込まれる映画なので、どこかアート系シアターなどで上映されていたら、ゼヒ観てみてください。
国家権力の横暴は・・・戦前も戦後も変化ないのか・・・と考えさせられます。
「濡れた二人」は、平たく言うと若尾文子さん扮する人妻が、北大路欣也さん扮する若き漁師と・・・という話なのですが・・・。なんだか、女の浅はかさについてう~ん、と考えさせられてしまったのでございました。
それにしても・・・。
ソフトバンクのCMで母と息子(声だけやけど)として共演していたお二人が、こんなアモーレ~な映画で60年代に共演してたとは。
うかつにも、知りませんでした~。
まだまだ修行が足らんわ~。
さて・・・。
映画が斜陽産業、と言われて早ウン十年。
メディア化されてないような、過去の名作を上映してくれるアート系シアターも閉館を余儀なくされることが多い昨今。
この状況は日本だけに限ったことではなく、世界中で似たような状況に映画館は追い込まれています。
わたくしめが思うに・・・。
この状況を作り出してしまったのは、ロードショー系のメジャー作品のテレビ放映解禁と、DVD・ブルーレイなどのメディア商品化が昔よりも全然早くなっていることが大きく関与している、と思います。
わたくしめがチビッコやった頃は、メジャー作品がテレビ放映解禁になるのは上映終了後早くても2~3年後、メディア商品化されるのはさらにその後、やったと記憶しています。
しかし!最近はまあ早いこと、早いこと。
メジャー作品は半年~1年も経たないうちにテレビ放映され(衛星放送は地上波に先行する)、メディア商品もテレビ放映を追っかけるようにさっさと発売される。
早くなった理由の一つには、恐らく映画製作会社が単体で製作する作品が減り、テレビ局とのタイアップで世に送り出される映画が増えている、というのもあるだろうけれど。
こういう状況では、「わざわざ時間作って映画館行かなくても、ど~せすぐテレビでもやるだろうし、DVD出るだろうし。テレビ放映見逃したら、レンタルすればいいや」と多くのヒトは考えるでしょうね。
前売りじゃなく当日料金なら1800円は取られるところが、レンタルなら新作でも300円程度で借りれるし、自宅で寝転がって好きな時に観れるし。
そりゃ~、安くて他人に気兼ねなく観れる方がお金かからないし楽チンでエエやん。
映画は映画館で観るもん、やと思うけれど・・・。
「映画を映画館で見る」習慣ってよほどの映画好きの親に子供の頃から映画館に連れてってもらうとか、中学生くらいで映画好きの友人と連れ立って観に行く、とかする経験を積まない限り、なかなか習慣化しない、と思うんやけどね~。
現状では、その習慣化は非常にムズかしい。
そのため、あくまでも私見ですが、映画の製作・配給会社は「映画館で映画を観る」という新しい観客の醸成・市場の形成、という非常に重要な部分で、失敗しているのでは・・・と思います。
あまり目先の利益にトラわれてると・・・ますます、斜陽化進むんちゃう・・・?
・・・と、マジで心配している、わたくしめなのでございました・・・。
「首」「濡れた二人」は、映画館で上映される機会に観るか、スカパー・WOWOWの放映でしか観る機会がない・・・。
メディア商品化の速さは、製作費の回収とか、他にも要因あるんやろうけどね・・・。