稀覯本 出すなら正しい カタログで。

      2014/12/04

クラシック関係の書籍は、品切れ→絶版の道をたどるモノが少なくない。
例えば、子供向けのピアノ入門シリーズモノだと、1巻だけ売れて、
2巻目以降はさっぱり、そのうちシリーズごと絶版なんてことも。
これが、学術関係になると、初版→品切れ→絶版、なんてこともザラ。
でも、需要があるのに、増刷されず、品切れ絶版状態のモノもある。
当然・・・そういう書籍は、市場での価値が高くなる。
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そういう、クラシック関係の絶版書籍、稀覯本で有名なものに、
作曲家松平頼則(まつだいらよりつね)の「近代和声学」という書籍がある。

音大受験時に、入試の課題として和声課題が課される、作曲科受験生は別として、
和声学は、概ね、音大入学後に学ぶ。
(例外として、東京芸大の楽理科受験生には、和声課題が入試で課される)

音大に入学後に学ぶ教科書、として有名なものが、芸大和声、と呼ばれる、
音楽之友社の「和声 理論と実習」の1巻~3巻と、課題解答集の別巻の4冊。
もしくは、同じ音楽之友社の「和声の原理と実習」。
これらの書籍は、古典和声学を学ぶモノ。

松平頼則の「近代和声学」は、古典和声学を学んだあとに、
和声学をさらに極めよう、とする学習者が読むべき書籍、として有名。
第一部は、日本やアジア、世界の主だった音階、12音技法などの音階の解説、
ジャズの技法、スクリャービンの新しい音階の実験的な技法の解説、
などを紹介した上で、第二部ではそれらを応用した和声進行の解説がなされている。

だから、この本は、クラシック畑の作曲家だけでなく、
ジャズやポップス系の作曲家も手元に欲しい、と思うような書籍。

ところが、松平先生が2001年に亡くなられてからしばらくして、
この書籍は品切れ、重版未定の状態になってしまい、それが長く続いている。
復刊ドットコムのリクエストで、復刊交渉が決定したけれど、そちらも進展なし。
欲しい、と望むヒトが大勢いるのに、市場に出回っている書籍の数が少ないから、
高値がついた、稀覯本となる。

一時期、密林様ではこの書籍の新訂版が3万円超えている状態だった。
状態にもよるけれど、音楽書専門の古書店で、大体1万5千円~2万円くらいの価格で、
店頭に出ていたから(大体出てすぐに売れてしまう)、これはちょっとやりすぎ・・・。

この書籍、最初昭和30年(1955年)に出版され、新訂版が昭和43年(1969年)に出版された。
旧版は、ハードカバーに紙カバーのかかった、336ページ。
新訂版は、ハードカバー、函入り、407ページ。
密林マケプレの出品者を見ていると、旧版と新訂版を勘違いして、
間違った方に出品しているヒトもちょくちょく見かけるけれど・・・。

こういうのは、正しい商品カタログに出品したいところ。
そのためには、古本の知識、ちゃんと持ってないとアカンけどね。
稀覯本、出すなら正しい、カタログで。

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実は、旧版と新訂版、両方とも持っているんよね、私物で・・・。

 - せどり, クラシックネタ