エジプトの ミイラの呪い ガチかもね・・・(後編)

      2016/12/18

(前編より続き)
ツタンカーメン王墓が発掘される以前の19世紀末。
とある王女のミイラが発掘されました。
博物館に収蔵されず、個人所蔵されたそのミイラは、エジプトの富豪・アラブの豪商・イギリスの貴族・・・と次々に持ち主が替り・・・。
それは、所有した家の主や家族が次々に亡くなったため、でした。
「呪われる」と売り飛ばされ、持ち主が替り続け・・・。
ついに、大英博物館に寄贈され、展示されたのですが・・・。
そこでも見物人が突然病気になるなど、奇怪なことが続いたため、展示を取りやめ、収蔵庫にしまい込まれたのです。

ある日、ニューヨークのメトロポリタン博物館から大英博物館に「古代エジプトのミイラ譲ってください」という依頼が入りました。
渡りに船、とばかりにかの収蔵庫にしまいこんだ王女のミイラを渡すことにし、船でニューヨークに移送することにしたのです。
しかし、その船がニューヨークに到着することはありませんでした・・・。
処女航海中に、氷山に激突して沈没してしまったから、です・・・。
その船の名は、タイタニック号、と言いました・・・。

学生時代、この話を聞かされて「ふ~ん」と思ったわたくしめが、「マジでミイラの呪いってあるかも・・・」と思ったのは、一昨年のこと。
ナショナルジオグラフィックチャンネルでやっていた、タイタニック号の3時間特集を見て、のことでした。
タイタニック号の沈没原因を、検証していたのですが・・・。

事故当日の気象。
タイタニック号の1時間前に事故海域を無事通り抜けた船・事故海域近くにいた別の船の船員・タイタニック号の生存者の証言によると、やたらと星の多い夜空、だったのだとか。
それはどういう意味か・・・と現代の科学で検証していくと・・・。
当時の船舶によって記録された海水温・気温・天候などの気象条件。
それらから考えると・・・。
事故海域特有の冷たい海水に、例外的に暖かい空気が流れ込んだことにより、蜃気楼が発生。
それにより、実際の水平線を蜃気楼の星空が覆い隠してしまい、氷山さえも覆い隠してしまった・・・。
事故海域は霧の多い海域として知られているけれど、冷たい海水に暖かな気温、という気象条件が重なり、蜃気楼が発生するのは100年に1度くらいのレアな気象条件、なのだとか・・・。

出航前の船員同士の引き継ぎがうまくいかず、双眼鏡の保管場所もわからず、目視確認していたタイタニック号の見張りたち。
決して居眠りをしていたわけではなく、蜃気楼で覆い隠された氷山を、衝突突然まで視認することができなかったというのが真相らしい。

一番近くにいた船も、その蜃気楼に惑わされた犠牲者。
タイタニック号の救難信号を受信していたのに、救助に向かわなかったと船長が非難されたけれど、彼の目に映ったタイタニック号は、蜃気楼の影響で実際よりずっと小さく見えていたのです。
目に見えているのは他の船だろう、と思ってしまい、救助に向かわなかった・・・。
1960年代に名誉を回復できないまま亡くなったその船長の娘さんが、ナショジオの調査結果を聞き、「父の名誉がこれで回復されました」と言っていたのがものすごく印象的でした・・・。

ナショジオの番組をまとめると・・・。
1、出航前の引き継ぎがうまくいかず、見張りが双眼鏡を使えない状況だった
2、事故当日は100年に1度の非常に稀な気象条件で蜃気楼が発生していた
3、タイタニック号がぶつかった氷山は北極から1週間ほどかけて事故発生時間に事故海域に到達した
4、タイタニック号の1時間前に事故海域を別の船は無事に通り過ぎている
5、発生した蜃気楼は、氷山の発見を衝突寸前まで覆い隠した
6.蜃気楼はタイタニック号の姿を見誤らせ、救助活動も妨げた

・・・。
偶然もいくつも重なると偶然、とは言えなくなる。
タイタニック号、出航とともに沈む運命にあったとしか思えない・・・。
その時に思い出したのが、学生時代に聞かされたあの王女のミイラの話、だったのでございます。
積荷として搭載されていた、かの王女のミイラ。
ガチでミイラの呪いってあるかも・・・と、ゾ~っとしてしまったのでした・・・。

この話をしてくれた先輩からは別の話も聞いており・・・。
ある日、「ミイラの研究をする」と、教授が東北のお寺から即身成仏を借り出し、研究室に置いていたことがあり・・・。
先輩(わたくしめが学部生当時大学院博士課程在籍)が、「お寺に返してください~」と、他の学生と懇願しても聞き入れられず。
そのうち、奇怪な出来事が起き始めました・・・。
隣の英文科の学生・教員・教員の家族に病人や怪我人が頻発し、ついには英文科の教授がひとり亡くなり・・・。
「あの即身成仏のせいじゃないのか!お寺に返却したまえ!」と英文科から猛抗議を受け、教授はミイラをお寺に返却しました。
すると、奇怪な出来事がぱったりと止んだのだとか・・・。
祟るなら、隣の英文科じゃなくて借り出してきた史学科の教授とちゃうんかい・・・?と思ったけれど・・・。
説明のつかないことって世の中には仰山あんねん、きっと・・・。

納涼怪談・・・。

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