恐ろしい 後遺症ある SJS・・・。 ~スティーブンス・ジョンソン症候群~

   

わたくしめが角膜移植で入院していたときのことです。

手術した左目以外は元気一杯(?)だったので、手術の翌日から洗濯カードを利用して自分の下着なんぞは洗っておりました。
洗濯カード、というのは・・・。旅館などで有料でテレビ見れるカードがありますが、あれの洗濯機用ですね。
入院している患者さんの家族や、症状が重篤で安静にしていなければいけない患者さん以外の人は結構これを利用してタオルや下着などを洗っていました。

その日も、洗濯にトコトコと出かけると・・・。
カード型公衆電話の前に椅子を置き、腰掛けて電話をかけている男性がいました。
公衆電話は洗濯コーナーの横に置いてあったのです。

洗濯物を洗濯機にツッコみ、洗濯カードを差し込んでさあ、作業開始・・・とゴソゴソしていたら、すぐ近くだったので否応なしに男性の会話が聞こえてきました。

「訴訟を起こして勝訴するのが難しいのはわかっていますが、それでも私は製薬会社を訴えたいのです。重篤な副作用で死にかけ、視力障害も起こし、角膜移植を受けてもなおまだ障害が残っているのですから。ですから、先生のお力添えをぜひいただきたいのです。」
洗濯機が作動したのを確認して、速やかにその場を離れたのは言うまでもありません。

角膜移植を受ける前、いろいろと移植手術について研究したことがあります。
移植が必要になる、角膜疾患。
様々な病態がありました。
そうした病態のひとつに、スティーブンス・ジョンソン症候群による角膜疾患(という表記が医学的に正しいかどうか自信がない)があります。

スティーブンス・ジョンソン症候群、というのは薬に対する劇症アレルギー反応の一種で、全身の皮膚・粘膜がただれ、水ぶくれを起こしたようになり、最悪の場合は死に至る恐ろしい症候群です。
発症初期は「ん?肌になんかヘンな斑点・・・?何や、これ・・・。」というルックスで、そんな恐ろしいことになる・・・とは夢にも思えない。
それがどんどん全身にひろがっていき、高熱も出てくる、なんだか呼吸も苦しくなってくる・・・。
おかしい、と思って病院に行った時には手遅れ、ということも・・・。
全身の皮膚・粘膜がただれる、ということは・・・内臓もかなりのダメージを受けてしまうわけですから。

さらに恐ろしいことには「この薬を服薬した場合に起きやすい」というのは特になく、お医者さんが処方してくれる一般的な風邪薬、薬局で普通に買える風邪薬、解熱鎮痛剤・・・などなど、いろいろな薬でこの症候群を起こす危険性があるのです。
試しに、ご自宅にある風邪薬や解熱鎮痛剤の添付文書を見てみてください。
この症候群のことが紹介されています。

件の電話をかけていた男性も恐らく何らかの薬を服薬してスティーブンス・ジョンソン症候群を発症し、命は助かったものの目などに障害が残ってしまったのでしょう。本当にお気の毒です。

もし、飲みなれた薬でも、飲んだ後に「ん?何かヘン・・・?!」と思ったら、すぐに病院に行った方がいいですよ。
この恐ろしい症候群の初期症状かもしれませんし・・・。

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