土曜日なので、ピアノのお師匠様に怒られに行く。
お師匠さまと私は、トラキチと云う種族なのだけれど、
最近はレッスンの時に、我が阪神タイガースの話をすると、
「打てんからホンマに情けないわ〜」という話になってしまう。
ひとしきり、そんな話をした後に、マジメ?にレッスンを始めるのである。
今年の阪神タイガースの株主総会では、こんな意見が聞かれたそうな。
「若手の選手、どんどん使って育ててるのはええことですわ」
「投手も頑張ってますわ」
「でも、打てなさすぎですわ」
「バッティングコーチに問題あるんとちゃいますか!!!」
トラキチという種族は、おそらく、全員が全員・・・。
自分自身のことを、球団オーナーで、球団社長で、
しかもチームの監督や、と幸せな勘違い(?)をしている種族である。
自分のチームに対する愛情は、マリアナ海溝よりもきっと深い。
だからこそ、聖地甲子園では、敵チームに対し、大変手厳しい、
時に言いすぎとちゃう?と思えるようなヤジを飛ばして、敵の士気を下げようとするし、
そればかりではなく、自分のチームの選手がヘマをすると、
敵のチームの選手以上に手厳しいヤジを飛ばすのも、
オーナーで球団社長で監督(だと思っている)なので、非常に厳しく檄を飛ばすのであ〜る。
敵チームに対するそれと違って、愛情もこもってるけどさ。
泣きながら広島を出る記者会見を開いた新井選手は、トラに在籍している間、
この愛情こもってるけど手厳しいヤジにさらされ、
もともと神経質な性格なのもあったのか、すっかり打てないヒトになってしまった。
助っ人外国人のゴメス選手が当初の想定より使えるとわかり、
先発1塁手としての出場機会をなくしていった新井選手は、
広島に戻る選択をして・・・今では、とってものびのびと、ヒットとホームランを連発している。
それだけ、甲子園のヤジが、彼には辛かった、ということやろうねぇ。
プロのアスリートにとって、メンタルのコントロールは、一般人のそれ以上に、
パフォーマンスに影響を与える、という見本みたいな事例よね。
負け試合が続くと、チーム全体の士気も下がっていく。
士気が下がれば、チームの雰囲気がどんどん悪くなる。
そんなことになれば、さらに負けが続いてしまう。
その望ましくない事態は、何としても回避せねば。
プロにとっては、勝つことが最良のメンタル向上につながるはず。
バッテリーが、最少失点で試合を作っていても、野手がヒットを打てなければ、
点が取れないから勝てるはずがない。
最近のトラの一番の問題は、ヒットを打てないこと。
そこをなんとかせねば。
頼むから、ヒット打ってや、タイガース!!!
株主総会で厳しい意見が出たように、バッティングコーチ!!!
頼むから、野手がヒットを打てるように、なんとか改善してや!!!
甲子園に試合観に来たちびっ子が、きゃ〜きゃ〜喜ぶような、
そんな大花火大会な試合、見せたってや!!!
頼むで、ホンマに!!!