わたくしめは男兄弟しかおらず、幼馴染も男ばかり・・・という状況で生育したので・・・。
一般的な女子の育ち方とはかなりかけ離れたヘンテコな育ち方、をしたのでございます。
祖母宅に同居していた、10歳以上年上の従兄弟が漫画大好きなヒトだったこともあり・・・。
幼稚園児のくせして従兄弟の所持していた秋田書店の漫画、読み倒していたのでございますよ。
いずれも、1960年代発行のオリジナル版。
あれが今も残っていたら・・・。(T_T)
小学校に上がった頃、あまり少年漫画ばっかり読んでいても・・・と心配(?)した親が、別の従姉妹(やっぱり10歳くらい年上)が読み飽きた少女漫画を借りてきたのでございます。
その中にはわたなべまさこの「聖ロザリンド」(チビッコ向きとちゃうやん!)とか池田理代子御大の「ベルサイユのばら」とか。
Zさんが「ヴィンテージ少女マンガの世界に片足を突っ込む」という記事で紹介している、忠津陽子作品もあり・・・。
マーガレットコミックスの何冊かは、表紙にカラーイラストが印刷された、デコボコとしたビニールカバーが被せられた、1960年代末~1970年代初め発行のオリジナル版でございました・・・。
あれが今も残っていたら・・・。(T ^ T)
その従姉妹から借りた少女漫画の中で、わたくしめが気に入ってよく読んでいたのが和田慎二の作品でした。
「銀色の髪の亜里沙」「大逃亡」「愛と死の砂時計」「呪われた孤島」などなど。
いずれも、1970年代のマーガレットコミックスオリジナル。
「大逃亡」「愛と死の砂時計」「呪われた孤島」は密林様にマーガレットコミックスのカタログあるけれど、「銀色の髪の亜里沙」だけはないみたいですね~。集英社漫画文庫や花とゆめコミックスはあるみたいだけど。
一番最初にマーガレットコミックスで単行本化された作品で、1980年代にはもう新刊書店で見かけなくなっていたから、早くから絶版になっていたのかも。
白泉社は元々、集英社で月刊マーガレット(たしか)の編集長だった人が、漫画家を何人か連れて独立して作った一ツ橋系列の出版社なのでございます。
その時に連れて出た漫画家が美内すずえ・和田慎二・山岸凉子・・・など。
美内すずえ・和田慎二は「花とゆめ」で、山岸凉子は「LaLa」でその後活躍するのですが・・・。
和田慎二は「花とゆめ」で連載していた「少女鮫」の連載打ち切り・新しく創刊された月刊誌「メロディ」にスケバン刑事の外伝連載を強く依頼されたことに怒り、白泉社と決裂し、自分の原稿すべての版権を白泉社から引き上げてしまいました。
そのため、花とゆめコミックスと白泉社文庫で出版されていた和田慎二の漫画は全て絶版となったのです~。
後に、和田慎二作品は他の出版社から出版されましたが、一昨年7月にご本人が急逝されたことも関係しているのか、現在は絶版になったものもあるようですね。
1960年代~1970年代に発行された漫画はいいお値段のものがあったりするので・・・。
家に転がってたら「邪魔やから放そ」なんて思わず、相場調べてからにしましょうね~。
マーガレットコミックス、オイルショックでビニールカバーなくなったんだっけか・・・?