車なら「いつかはクラウン」言うけれど(後編)

      2016/02/07

(前編よりつづく)

私の目に飛び込んできたのは、なんと!

クラウン、ロイヤルサルーンではないか!!!

「あのさ、これ、ホンマに10万?!」

「まあ、車検通したり、ちょこちょこ修理したから、30万くらいかかったけどな」

・・・。

「もう乗らんって・・・」

「何か、ベンツに乗り換えたらしいで」

はあ、さいですか。

もうかってまんな、おとんの知人の会社経営者。

もう乗らんって、クラウンロイヤルサルーン、車検切れでホッタラカシてたんかい・・・。

「それで、これ、何年落ちなん?」

「10年ちょい、言うてはったけど」

「メシ、食べにいこ」とおとんが言い、横に乗せてもらって走る。

製造から10年以上経過しているとはいえ、さすがはクラウン。
乗り心地はすこぶる良い。

廃車にしたアコードに比べると、座席のすわり心地が全然違う。

まあ、廃車にしたアコード、おとんが20年以上乗り回してたからなぁ・・・。
比較対象にしたら、アカンか。
経過年数分、車のあちこちもガタ来てたんやろうし。

「やっぱり乗り心地がちゃうねえ」

「車ならいつかはクラウン、て言われてるしな」

走っているのは、最近開通した新しい車道。

ふとカーナビを見ると、道なきところを走っているような、へんてこな表示になっているではないか。

道なき道を爆走するオフロード車じゃあるまいし、何じゃこれは?!

おとんに「このカーナビ、表示がおかしいんちゃうの?」と聞くと・・・。

「カーナビ、新しいソフトがインストールできんみたいなんや」
「トヨタのヒトが、カーナビごと交換したほうがいい、とも言うててな」
「CDプレイヤーも壊れてて、両方直すと、また10万近くかかるからほっといてるんや」

本体価格、10万円のオオマケ理由、ここにあり。

なきゃぁないで困らない機能が、ポンコツになっていたからに違いない。

おとんは、車は安全に走ればええんや、という考え方なので、気にもならないらしい。

これを知った瞬間から、わが兄弟と私がこの車つけたあだ名は、
クラウンポンコツサルーンである。

おとんも後期高齢者の、いわばポンコツ老人、である。

ポンコツ老人がポンコツサルーンで、とあるドイナカを今日も爆走している。
ああ、オソロシヤ。

そんなことを言ったら「おまえより運転ずっとうまいわい!」と言い返されてしまった。

以前、アウディ80を廃車にするような事故を起こしたことのある私。
当然、言い返せない。
ちなみに、よその家のブロック塀を破壊した自爆事故。
不幸中の幸い、自分も含め、誰も傷つけずにすんだ。

おとん、運転はうまいけれど、さすがに年をとってきて、若いときのような反射神経は望むべくもない。

ホンマはそろそろ運転控えてほしいんやけれど、悪しき前例がある私。
しかも、ドイナカで車は生活必需品なので、強く言えない。

というワケで・・・。

ポンコツ老人、今日もポンコツサルーンでドイナカを爆走している。

ああ・・・。

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