副業は 税金対策 怠るな (番外編・税理士の選び方)

              

獣医さん、というのは人医(ニンゲンのお医者さん)と違い、この診療行為に対して報酬はいくら、という決まりがない。
ニンゲンのように、国民皆保険制度が取られていないから、かかった医療費は全額畜主(飼い主のこと)の負担だし。

なので、同じ地域で開業している獣医さんでも、かかった場合の費用が全然違う、ということを、先々月、娘猫が鬼籍に入った時に、不覚にも初めて知ったのだった。

我が家の駄目リカンショートヘアーは、ゲボク(飼い主のことね)孝行なコたちで、事情があって飼えなくなったヒトから譲り受けてから、約10年、それぞれ1度しか獣医さんのお世話にならなかったので・・・。

そのあたりの事情は疎いまま来てしまった。
単純な健康診断でも、ある程度の相場はあるみたいだけれど、安いところと高いところで結構価格差があるなぁ・・・とびっくりしたのだった。

さて。
それが、せどりと何の関係があんねん!?というツッコミが来そうだけれど。

せどら~が税務署に開業届けを出し、個人事業主として確定申告をする場合にお世話になるであろう、税理士。

実は、彼らも・・・獣医さん同様、顧客に請求する報酬がこの規模の個人事業主ならいくら、という取り決めはない。
(昔はあったらしいけど)

だから・・・。
中には「え、そんなに取るの?!」という税理士もいたりするのだ。

もし、月々の仕訳入力から年度末決算、確定申告までお願いしよう・・・と思っているなら、いくつか税理士事務所にあたって、見積もりをきっちりとり、納得のいく料金と人柄の税理士を選んだ方がいい、と思う。

税理士なんてどうやって探すの~?という場合は税務署に照会すれば、住んでいる地域の登録税理士教えてくれる、と思う。

或いは、ネットで探してもよし。
顧客と税理士が離れた地域に住んでいても、帳票類は宅急便で送れるし、打ち合わせもスカイプを活用すればいいことだし。
阪神淡路大震災で、恐らくその際に抱えていた顧客をなくしたのだと思うが、神戸などにはこの方法で全国に顧客を広く求めている税理士もいる。
いずれ、東日本大震災で被害を被った東北の税理士も似た動きを見せるだろう。

え、でもちょっと待ってよ!
税理士に確定申告を頼んだ場合、関与税理士の署名捺印欄があるやん!あれはどないすんの~?!とツッコミ受けるかもしれないけど・・・。

国税庁が個人の確定申告に対し、電子申告を勧めているように、税理士に対しても同様のことをしている。
税理士が顧客の確定申告を請け負い電子申告する際のシステムも整備されているのだ。

税理士事務所などでは、電子申告でなかった頃、提出期限内に顧客の確定申告書を職員に、税務署に提出しに行かせていた。
税務署側でも、税理士専用の窓口を設けて対応にあたっていた。

税理士事務所職員は、行列しているヒトたちを横目に、専用窓口でスイスイと提出を済ませていた。
しかし、近年はその専用窓口を廃止し、一般の提出者と同じ窓口に並ばせるようにしている。
まあ・・・旨みが薄れた、とも言えるわけで。

これは、国税庁の税理士電子申告を進めるための表れ、と言える。
繁忙期に、できるだけ税務署内の職員の人力を分散させないためにも、この流れは変わらないだろう。

とすると・・・意地の悪い言い方になるけれど、電子申告に対応せず、職員手持ち提出方式をとっている税理士は・・・。

地域に根ざし、税理士センセイも顧客も結構みんないいトシ、みたいなところや、税理士センセイが一人でやっていて、顧客の数も限っているようなところは別にして考えても・・・。
時代の変化についていけていないヒト、という見方もできる。
だから・・・それも選ぶ際の目安にできるかもしれない。

というわけで、税理士を選ぶ際には・・・。

1、月々の仕訳入力から月次決算をお願いして1ヶ月の料金いくらか。
2、仕訳作業には領収書整理も含まれるか、あるいは含んだ場合にはどう料金が変わるか。
3、確定申告を頼んだ時にいくらかかるか。

これらの項目を、事業規模(年商)で明朗会計にしているかどうかをまず確認し・・・。
ついでに、時代の変化にちゃんとついて行っているかをそれとなく聞いてみる、というのもいいのでは。

確定申告の際、税理士に支払う報酬は、もちろん事業の経費にできるけれど・・・。
納得のいく、明朗会計税理士を選びませう・・・。

税理士、ピンキリ。