プレ値にも 限度があると 思うけど・・・。

              

昨日はおとんの家に行ってきました、わたくしめ。
おとんは我が兄弟とわたくしめが育った家ではないところに住んでいるので、実家・・・という意識がさっぱりないのでございます。

おとん、ITを駆使して日々忙しく過ごしているのですが・・・。
顧問してる会社のプレゼン資料、パワーポイントで作ってるし・・。
パワポはたぶん、夫やわたくしめより遥かに強い、と思われる・・・。

で、またしても密林様で絶版の岩波文庫を購入していたのですね、我がおとん。
職業柄・・・日本や中国の古典に我がおとんは親和性が高いので、ちょくちょく購入してるのは知ってたんやけど・・・。
そのうち、おとんから注文来そうで・・・話を聞きつつ、マジビビるわたくしめ。

「欲しかったけど、絶版やし。しゃあないから、密林で探して、状態の悪いのはイヤやし、かと言って定価より高く出してるのもイヤやし・・・。コメント読み倒して、出品者の評価を確認して、購入したんや~」と、のたまうおとん。

・・・。
イヤラシイ購入者やね・・・(@_@;)

しかし、おとんの言うことは、密林で古本購入する多くの人の気持ちを代弁しているなぁ・・・とも思うのでございます。

コレクター気質の人を除き、多くの購入者は、本の状態・値段・出品者の評価をやっぱり気にするもんなんよね。
改めて、マーケティングについて考えさせられた、夫とわたくしめ。

いくら絶版でも、あまりにプレ値つけすぎてると、お客様にも敬遠されかねないよなぁ・・・。

例えば、わたくしめが所有しているこの音楽専門書。

近代和声学―近代及び現代の技法/松平 頼則
¥6,510
Amazon.co.jp

2001年に著者の松平頼則先生がお亡くなりになったあと絶版となり、復刊.comで復刊交渉を版元に行うことが決まったのだけれど、その後サイト上に報告された目立った進展はないようです。
音大の図書館でも所蔵していないところがあったり、音大の作曲家の学生・ジャズ・ポップス系の作曲家も欲しがっているこの本。
絶版状態が10年以上続いているのでございます。
まさに、需要と供給のバランスが崩れた状態、と言えますね。

以前は密林マケプレなどでもとんと見かけない稀覯書だったのが、最近時々見かけるようになりましたが・・・。
現在の密林マケプレでの価格、高すぎやろ・・・と思います。

音楽専門の古書店、古賀書店さん・徳尾書店さんで売りに出た時も、本の状態にもよるけど、2万円以下の価格で出てたけどね・・・。
俺様価格なのかしらん。
それにしても・・・高すぎやろ・・・。

わたくしめの蔵書は近現代曲勉強用の私物です~。not for saleね。