音楽之友社から発売されている雑誌で、「ムジカノーヴァ」というピアノ音楽・教育専門の雑誌があります。
編集作業は、子会社がやっている、と記憶してますが~。
「音楽之友」がクラシック音楽全般なのに比べ、「ムジカノーヴァ」はとことんピアノ音楽・教育専門なのでございます。
そのため、雑誌自体の厚みもそんなになく、メール便なら1センチでいけそうな厚みです。
この、ムジカノーヴァ誌上で連載された記事に加筆修正したり、或いは書き下ろししたりして、「ムジカノーヴァ叢書」というピアノ音楽・教育専門書シリーズが出ていました。
今でも残っているものもありますが、音楽の専門書にありがちな運命を辿ったものが多く・・・「ムジカノーヴァ叢書」の多くが既に絶版でございます。
ピアノ弾きにはとっても役立つ、ありがたい情報を提供してくれるシリーズだったので、絶版になったのはとっても残念無念・・・。
ホントに時たま~に、ですが、ブックオフの単Cコーナーに、恐らくは出版年が古いから、という理由でしょう、きれいな状態のモノが刺さっていることがあり、105円仕入れで3000円以上でお客様にお求めいただいたことも。
ただし、元々の出版部数がそんなに多くないので、ブックオフに出てくることがあまりありません。
わたくしめがこのシリーズで、今でも私物として所有しているのが以下の3冊。
- ピアノ常識入門 (ムジカノーヴァ叢書)/北村 恒二
- ¥2,854
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- ピアノのためのフィンガートレーニング (ムジカノーヴァ叢書 (8))/藤本 雅美
- ¥2,625
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- ピアニストの手―障害とピアノ奏法 (ムジカノーヴァ叢書)/酒井 直隆
- ¥1,995
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上記2冊は既に絶版、「ピアニストの手」は現在一時的に在庫切れのようですね。
さて、上に紹介した「ムジカノーヴァ叢書」、1980年代に出版され始めた頃の、最初期のエディトリアルデザインは「フィンガートレーニング」のように青色で、ビニールカバーと帯がついていました。
いつごろだったかは記憶が定かではありませんが、恐らく、全音楽譜出版社がピアノ楽譜のビニールカバーと帯を廃止した頃と同じ、バブル崩壊後、だと思います。
ムジカノーヴァ叢書も、ビニールカバーと帯を廃止しました。
それ以降は、カバーなしの書籍として書店や楽器屋さんの書棚に陳列されていたのですね。
さらに時代がくだり、「ピアニストの手」が出版された頃には、上の画像のような白っぽいエディトリアルデザインに変更されました。わたくしめの所有している「フィンガー・トレーニング」は1986年の初版本でビニールカバーと帯付き、「ピアノ常識入門」は1996年の第7刷でビニールカバーと帯なし、なのでございます。
いくつかムジカノーヴァ叢書の出品コメント読んでみましたが、このあたりの事情はご存知ないのか、「カバーなし帯なし」と書いてらっしゃる方がいらっしゃいますね~。
ムジカノーヴァ叢書の表紙が青いものは、出版年が新しければカバーと帯がないのがデフォルト、古ければあるのがデフォルト、なのです。
もし、運良くブックオフなどで安く仕入れることができたら、出版年をj必ず確認して、出品コメント書きませう~。
「フィンガー・トレーニング」は絶版が惜しまれる本です・・・。