先日、西武鉄道の吾野~西武秩父間をなくすかも、というニュースが流れましたね。
西武鉄道のリストラを進めている外国資本が不採算路線を切り捨ててしまえ、という発想からこの案が生まれたのですねぇ・・・。
母の3回忌法要を執り行ってくれたお寺の住職がいわゆる鉄ちゃん(鉄道ファン)で、このニュースにエラい憤慨しておりました。
「外人、目茶苦茶しよる!日本でそんなやり方、通用せんでぇ!」と。
しかし・・・。
わたくしめは、逆やろ、と思いました。
「いや・・・。国際的には、日本のやり方こそもう通用せんやろ・・・」と。
ご住職には言わず、腹の中にしまっておいたのでございますが。
旅するアフィリエイターの川島和正氏が先日のメルマガ編集後記で、久々に成田空港に降り立ち、書店を覗き、「アベノミクスで日本の未来は明るい」とサラリーマン向けの雑誌がこぞって書き立てているのを見て、逆に日本の未来は暗いと思った・・・という趣旨のことを書いてらっしゃいましたが、それを読んでまたまた川島さんにハゲドウ!と思ってしまったわたくしめ。
一時的に円安と株高が進行しても、相場はいずれ適正な価格帯に戻るのではないか、と思います。
今現在の、日本の国力にふさわしい価格帯に。
例として、モノづくり日本の象徴的存在でもある、大手家電メーカーで考えてみるとわかりやすいかも。
テレビがブラウン管だった時代は、日本製のテレビの画面は色のキレイさで他国の製品の追随を許しませんでした。
例え、他国の製品が日本製より遥かに安くても。
しかし、デジタル放送への転換で液晶テレビ・プラズマテレビはどこのメーカーの製品を買っても画面に映し出される映像に大差がなくなってしまい、結果として他国の安い製品に押され、苦戦を強いられる結果になり・・・。
気がつけば、パナやシャープなどの大手家電メーカーは青色吐息。
大手が青色吐息状態のままでは、東京都大田区周辺に多くある大手家電メーカーなどに部品を納入している中小・零細企業はそれ以上に苦しい状況に陥ったまま、になります。
モノづくり日本の経済活動を支えてきたのはこうした中小・零細企業。
現在の日本の産業構造で考えると、彼らへの部品生産注文が増加し、生産活動が活発にならない限り、本当に景気が良くなった、とは言えないと思うのでございますよ、わたくしめは。
現政権はそのことを考えていないとしか思えない。
旧態依然とした経済政策を打ち出すばかり。
本気で、軋み続けるこの国を何とかしよう、としているとも思えない。
円安・株高の進行はアベノミクスに対する期待感だけで、ある意味バブル経済に近いともとれる状態なのに・・・。
何故かもてはやされる現政権経済政策。
ネットビジネスや投資などで財を成した人達が海外に拠点を移しているのは、この国の政治屋に呆れ果てて、のことなのでしょうね、恐らく。
政治屋に期待するのがそもそも間違い、ではありますしね・・・。
日本は島国で、狭い国土の中で無用な衝突を避けるために、先輩・後輩の上下関係や人間関係の中で空気を読む、義理人情を重んじるということが大切にされてきました。
そのこと自体は決して悪いことではありません。
しかし、グローバルな視点で見てみれば、そうしたことにこだわるのは日本だけ。
特に、ビジネスの現場では実力主義・合理主義が重要視されています。
「お世話になっているから」という理由でビジネスパートナーを選ばないような世界の人達を今後相手にしていかなくてはいけない時代。
まして、TPPへの参加が表明され、国際会計基準が導入されようとしているこの時代。
多くの痛みを覚悟して、明治維新のように日本の社会構造を変え、これまでの日本の流儀にしがみつくことをやめない限り・・・。
ますます国力が低下する一方では・・・と思います。
政治屋はアテにならないので、日本人ひとりひとりが意識を変えて行動しないと・・・。
と、思うのはわたくしめだけ・・・?
明るい日本の未来が欲しい・・・。