先日、朝日新聞の書評欄でこの本が紹介されていました。
- 悪魔の新・農薬「ネオニコチノイド」―ミツバチが消えた「沈黙の夏」/船瀬 俊介
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まだ読めていませんが、ミツバチが大量に姿を消したのはこのニコチノイドという農薬が原因、と書いているようですね。
書評欄によれば、このニコチノイドという農薬は人間や植物には無害(?)だけれど、ホンの少量で蜂の神経を狂わせてしまい、巣に帰れなくしてしまうそうな・・・。もしそれが本当なら、今年我がマンションにスズメバチが婚活に来なかったのもなんとなくわかるような気が。
我がマンションに毎年11月頃飛来してきたのはオオスズメバチの女王もしくはオス、でした。
研究者の方によると、ヤツらはこんな1年間を過ごすらしい・・・。前の年の秋 新女王がオスと交尾して冬眠に入る
翌年春 新女王が冬眠から覚め、巣を作り卵を生み、育て始める
夏 巣が最大の大きさになる
夏の終わり 元々の女王が死んで働き蜂の1匹が新女王になる
しかしこの新女王、オスバチしか産めない
秋の始め 元々の女王が生んだ働き蜂、死に始める
秋の終わり 新しい女王バチとオスバチが婚活飛行で巣から旅たつ
働き蜂が死に絶え、幼虫の世話などできなくなり巣が滅びる蜂や蟻のオスは幼虫の世話などせず、巣でだらだらだらら~と遊んで過ごすだけ、なのでオスバチが増えても巣は衰退の一途をたどるのみ、なんだとか。
これを教えていただきながら「自然ってよくできてるなぁ」と妙に感心した記憶が。
しかし・・・このよくできた自然のサイクルに、蜂の神経を狂わせ、帰巣できなくなるような農薬が影響した、としたら・・・。
餌を取りに出た働き蜂が巣に戻れず、幼虫の世話などがうまく回らなくなり、自然のサイクルより早く巣が滅びる結果になるかもしれない。
とすれば、新女王やオスバチの婚活飛行にも影響が出て当然、と思い至りました。まあ・・・世界最大最凶の空飛ぶ毒虫(オオスズメバチのことね~)が飛来しないのは平和ですけどね~。
農薬が原因だったら不気味やねぇ・・・。
でも二度と 来なくていいよ スズメバチ・・・。