島野対林檎裁判に思うこと

              

日本の島野製作所が、林檎電脳に裁判を起こした。
島野製作所は、林檎電脳のノートパソコンの部品を納入していた。
林檎電脳に言われて、設備投資もしたところで・・・。
情け容赦なく、「安い中国製に切り替える」とかいう理由で、
取引をきられてしまった。
ひどい!!!

林檎電脳は、島野製作所に作ってもらっていた部品を、
中国のメーカーに見せ、もっと安く作らせることに成功したので、
(と、林檎電脳は判断した)情け容赦なくそっちに乗り換えたのだった。

近頃、その裁判の中間判決が出て、
林檎電脳の「すべての紛争はアメリカのカリフォルニアの裁判所で」という主張が退けられ、
裁判は日本国内で行われることになった。

ジョブズが生きていたら、こんな事態になったやろうか・・・。

ふと、そんなことを思った。

林檎電脳の現CEOは、中国製のほうが安いから、製造原価が抑えられる、と考えタンやろうけれど、
日本製と中国製の、品質の違いは考えたんやろうか?

以前、ガイアの夜明けで、ソニーを早期退職したヒトが立ち上げた家電メーカーが、
蔦屋家電で販売するお洒落な加湿器を開発し、人気を得ている、というのを見たことがある。
当初は中国製の部品を使っていたけれど、販売価格が上がっても、
日本国内生産の部品に切り替えた。

加湿器のタンク、透明な筒状になっていて、日本製と中国製の仕上がり具合、
まったく違っていた。
筒の透明度、表面の滑らかさ。
日本製のほうが、ずっと上質やな、というのがテレビ画面からも見て取れる。
disってるわけではないけれど、中国製、まだまだ荒削り、というか・・・。

翻って、林檎電脳のことを思う。

部品を中国製にしてからの林檎製品、耐久性とかどうなってるんやろ・・・?
品質、落ちてたりしないんかな・・・?

もともと、林檎電脳は、日本国内でも安売りをせず、
ブランドイメージを保っていた、と聞いたことがある。

家電量販店で安売りすると、ブランドイメージが悪くなるから、と安売りは避けていた、と。

ジョブズが生きていたら、高くても品質がいいほうを使え、と言ってたんじゃなかろうか。

あくまでも、私個人の考えやけれど。

いずれ、不具合が頻発するかもなぁ・・・。

そんな不安を抱いたりする。

久しぶりに、「林檎の樹の下で」を読み返して、そんなことをつらつらと考える。

この本、ジョブズが亡くなった直後、プレ化してたっけ。

漫画「スティーブズ」で、またニーズがあがるかもなぁ・・・。

林檎電脳、どこへ行く。