新卒は 起業より企業 まず入れ

              

昨年、6月から事情で続けていた、期間限定社畜兼業生活。
やっと、先月末で足抜け。
ホンマは短期間の予定だったけど、都合でズルズルと延び、
結局、気がつけばほぼ1年。
専業生活、やっとこさ復活。
しんどいことも多いけれど、社畜生活、得るものも大きい。
決して無駄なことなんてない。

とはいえ・・・。
通勤電車は地獄だし。
勤務先にはそれしか話題ないんかい、とツッコミたくなるような、
他人の陰口、悪口叩き倒してるヒマジンもいたし。
残業でひどい時は、帰宅が午前様になったこともあったし。

ホンマに、疲れたわ。

なんで、さっさと足を洗わなかったか、というと。

輸出入の業務に、携われたからなんよね。
東京税関の調査なんぞも体験したので、今後に活用しちゃる。
複数人でゾロゾロやってきて、それぞれに同じ資料を要求したりする。
多分、同じことを人を変え、角度を変えて攻めることで、
何かしらのほころびを見つけようとしてるんやろう。
見つけたら、そこを重点的に攻め立てるつもりで。

資料探して渡してるこちら側としたら、面倒くさいことこの上ないけれど、
調査対象を苛立たせて、ボロを出させる作戦なんやろう。
輸出入やってるヒト!
税関の調査きたら、おそらく、その手の挑発してくるやろうど、
絶対に乗ったらあきまへんで!!!

話が思いっきりそれてもうた。

どんな経験も、決して無駄にはならない。

無駄にしてしまったのだとしたら、厳しい物言いになるけれど、
その経験から何も学ぼうとしなかった、本人の問題。

今回、期間限定社畜をやって、得られたこと。

その1。
輸出入の実務に、お金もらいながら携われたこと。

その2。
他人に使われる気持ちを、味わえたこと。

その1は上記にある通り。
修正申告の手伝いしてたから、今後、自分が輸出入やる時に、
絶対、この経験は活きてくる。
それを、お金もらいながら、そんな経験積めたんだから、実にありがたや。
社会人になると、こんな機会はなかなか得られないし。

その2は、外注スタッフを使うにしても、あるいは常勤スタッフを雇うにしても、
こういう扱い方されたら腹たつわな、と思う事例を、自分の中に溜め込めたこと。
まあ、社畜生活って、理不尽の連続やけどね。

ネットで時々見かける、若いヒトの、就職なんてせずに、
起業すれはいいんだ、という意見。

一理あるかもしれないけれど、一度は就職した方がいいぞ、と思う。

クレジットカードも、サラリーマンの方が、自営業者より作りやすい。
ローンも組みやすい。
総じて、社会的な信用も、サラリーマンの方が自営業者より、得やすい。

起業するのは、大学卒業して、一旦勤めてからでも遅くない。
若い時に、給料もらいながら、仕事で実戦経験積んでいく、
上司や先輩からお小言くらいながら、ビジネスマナーを身につける。
仕事上知り合った人たちと、人脈を築いていく。
辛いことも多々あるけれど、それは得難い経験になるはずやし、
ある意味、ものすごく贅沢な経験でもある。

大学卒業して、いきなり起業するのは、そういう機会を持てないことと紙一重。
モッタイナイ、と思う。
新卒採用の道を捨てて起業して失敗しても、給料もらいながら経験積む、
そんなある意味贅沢なコースには、おそらくもう乗る機会が持てないだろうし。

若者は、一度は社畜生活送るべし。
そして、その経験を無駄にしないよう、心がけるべし。