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ヘンレ版 仕入れの際は 要注意・・・。

              

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先日、夫とドライブに行ったついでに、その街でブックオフを見つけたので覗いてみました。

最近の仕入れはオンラインをメインにしているので、もしかしたら自分たちが欲しい本・CDなどが安く転がっていないかちょっと見てみようか・・・というカル~い気持ちでお店の中へ。

すると・・・雑誌コーナーに、こんな重厚感のあるものが1・2巻揃った状態で仲良く並んでいました。
近くに音大があるワケでもない街だったので、ちょっと意外な気持ちも持ちつつ、中身をパラパラとめくってみました。

ベートーヴェン : バイオリン・ソナタ集 第1巻 : Op.12/1-3, 23, 24/ヘン…/著者不明
¥5,460
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裏表紙を見ると、恐らくヤマハで売られていた時の値札が貼られたまま。
その売値の半額でブックオフは売っていました。1冊、およそ2000円。

夫が「これって仕入れたらどないなん?」と聞くので、「やめときや~」と答えました。
その、ワケは・・・。

ヴァイオリンは弦楽器の中では演奏者人口の多い楽器ですが、原典版であるヘンレ版の全集を購入する方はプロ仕様レッスンを受ける方ばかりでしょう。
以前、「クラシック 楽譜のせどりも 要知識」という記事に、原典版をせどりする時の注意点を書きましたが・・・。

そこで書いたとおり、プロ仕様レッスン受ける方は密林マケプレで購入することは恐らくほとんどない、と思います。
お師匠様に楽器屋さんがついていて、御用聞きよろしく注文した楽譜を届けてくれたり、音高・音大生であれば学校の売店で学割で入手できるからです。
大人になってから趣味でヴァイオリンを始める方で、ヘンレ版の全集を購入する方、というのはかなりの少数派でしょう。
中には、楽譜集めが趣味、という方もいるかもしれませんけどね・・・。

仕入れの際、どういう購入者が考えられるか?という視点を失ってはなりませぬ。

特に、クラシックの場合はロングテール商品になることがほぼ確実なものが多いので、お宝くさいから~、という理由でほいっと仕入れてしまうと、仕入れ値が高かったのにいつまでたっても売れない・・・ということになりがちです。

「せどりの眼」の中で長尾さんが「少数派をターゲットにする」という、専門書のせどりには重要なノウハウを語っていらっしゃいますね。

クラシックも少数派がターゲット、という点ではまさにこのノウハウに当てはまるのですが、楽譜の場合は注意が必要なのですよ~、皆様。
万一、書き込みなしのヘンレ版が単C仕入れできるような超レアな状況に遭遇したらゲットすべし!ですが、まずないので・・・。
(ごくまれ~に、ブックオフの店員さんがまったく知識なく、適当に安く値付けしちゃうこともありますが~~)
プロパー仕入れはやめといた方がいいですよ~。
送料もかかりますし。
ヘンレ版(特に全集)は、分厚いし重いし・・・まずメール便では送れません。
ロングテール覚悟でFBAに預けるか、自己発送ならゆうメールか小包か宅急便、かも・・・。

ちなみに、わたくしめの私物で測ってみたら・・・。
1キロ以上ありました。お、重い~~~!!
どうりで、レッスンの時肩こりするわけやわ、納得・・・。

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我が家の駄目リカンショートヘアー、でび~ちゃんなので6キロ近い・・・。

またするでぇ 超マニアックな 楽譜ネタ~~。

              

春秋社、という出版社があります。

この出版社から、「世界音楽全集」という楽譜がピアノ編と声楽編と出版されています。
わたくしめは声楽よりピアノの方が詳しいので、この「世界音楽全集 ピアノ編」について、今回は書きます。
(声楽も勉強したんやけどな・・・一応・・・。)

以前、楽譜の記事に「紙ケースに入った楽譜」ということでコメントをいただいたことがありますが、この春秋社版はまさに紙ケース入りの楽譜です。
おそらく、コメントを下さった方がブックオフでご覧になった紙ケース入の楽譜はこのシリーズのどれかだったのだと思います。

このシリーズの校訂者に井口基成、という方がいらっしゃいます。
30年以上前にお亡くなりになっていますが・・・。

調布市にある有名な音楽大学、桐朋学園の創始者であり、存命中は「ピアノ界の天皇」と謳われ、当時の楽壇にも絶大な影響力を誇っていた方です。

この方の絶大な影響力は、ピアノ教育界にも当然及び、一定の年齢以上の、中・上級レベルまで達したピアノ経験者はほぼ全員、この春秋社版を使ってレッスンを受けていました。
井口氏存命中当時は、ヘンレ版・ウィーン原典版・パデレフスキ版・エキエル版などの原典版が非常に入手しづらかったのもあり、春秋社版の需要も高かったのです。

ただし、春秋社版の校訂が古くなってしまったこと、原典版が格段に入手しやすくなったこともあり、井口氏の手による春秋社版のニーズは以前より低くなっています。
(楽譜の校訂についてはまた別の機会に書きます。長くなるので・・・)
年配のレスナーはこの春秋社版でピアノ教育を受けているので今でも生徒に使わせたりしますが、若いレスナーは原典版でピアノ教育を受けている方が多く、春秋社版を使ってレッスンをしない傾向にあります。
往々にして、レスナーは自分がレッスンを受けた楽譜を使ってレッスンを行うモノなのです。

ブックオフでこんなルックスの楽譜を見かけたら、ペンなどによる消しゴムで消せない書き込みがなく、300円以下の売値(単Cならなお望ましい)なら仕入れてもいいかな、と思います。

バッハ集 4 新版 (4) (世界音楽全集ピアノ篇)/井口 基成
¥1,470
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ただし、春秋社のこの世界音楽全集。
井口氏没後、別の校訂者によって、井口氏版よりマニアックな作曲家の作品集が出版されています。
春秋社版をせどるなら、井口氏校訂版ではなく 、このマニアックな作曲家の方がせどりとしてはオイシイと思いますよ。
もし、ブックオフで見つけて、書き込みなし、仕入れ値もお安い・・・という場合は仕入れませう~!
新しい春秋社版の校訂者には藤井氏・山崎氏・伊東氏・美山氏・・・などのお名前が並んでいます。
デザインはこんな感じ↓

「ロシア五人組」集 (世界音楽全集)/山崎 孝
¥2,940
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楽譜というのはせどり向き商材ですが、クラシック系はロングテール商材でもあるので、知識持たずにやるとイタイ思いするかもしれないですぞ~~~。

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ピアノの上で寝てたらめっちゃ怒られたのにゃ~~~

要確認 新品楽譜 その姿

              

日本国内のクラシック系の楽譜出版社としては、全音楽譜出版社と音楽之友社の2社が老舗、といえます。

わたくしめはピアノをやっていたので、この2社の楽譜には昔から馴染みがあり・・・。

音楽之友社のピアノ譜は、以前は譜面台の上に乗せた時の開き具合の悪く、使い勝手がイマイチ・・・。
ピアノ譜としては、全音楽譜出版社のものの方が使い勝手がよい、という印象でした。

余談ですが・・・。
ピアノ譜ではなく、ソルフェージュの教材は全音楽譜出版社よりも音楽之友社のほうが充実しているなあ、という印象でした。

さて、全音楽譜出版社のピアノ譜を密林マケプレで出品している方のコメントを見ていて、時々気になることが。

「ビニールカバーはありません」とか「ビニールカバーなし」とか「帯なし」とか書いていらっしゃる方が時々いらっしゃいますが、楽器店の楽譜売り場や、大手書店(ジュンク堂とか)の楽譜売り場などで、直近の新品の全音楽譜出版社のピアノ譜、ご覧になったことありますか・・・?

全音楽譜出版社のピアノ譜に、ビニールカバーと帯がついていたのは、確かバブルが崩壊する前までだったと記憶しています。
手元にある、1988年・1989年発行のピアノ譜にはカバーと帯がついていますが、バブル崩壊後のものにはありません・・・。

バブル崩壊後、楽譜を値上げしないための企業努力だったのか、ビニールカバーと帯が廃止されました。
ちなみに、帯は技術的なグレードを表すもので、橙色→初級第1課程と第2課程、黄色→中級第3課程と第4課程、青色→上級第5課程と第6課程に分かれていました。
その帯が廃止され、第1課程から第6課程までのグレードは星の数で表すようになりました。(星が増えるとグレードも高くなる)
また、ビニールカバーが廃止されるとともに、表紙がコーティングされた紙に変更されました。ビニールカバー時代の表紙は、ヨレヨレになりやすい紙質だったのです。

もし、仕入れよう!と思った全音楽譜出版社のピアノ譜の表紙がコーティング紙で、ビニールカバーと帯がないのであれば、それはバブル崩壊後の出版で比較的新しいものではないか、と考えられます。
逆に、ビニールカバーと帯が付いているのであれば、出版から20年以上経過した古いもの、と考えてまず間違いないでしょう。よほど状態が良いものでない限り、仕入れはやめておいたほうがいいかもしれません。

ピアノ譜の中でも需要の高い、全音版のハノンやツェルニー30番などをせどりする場合は、まず表紙の紙質をチェックし、ペンなどによる消せない書き込みがないかも確認するようにいたしませう、皆様・・・。
あ!ただし・・・!音楽之友社は今でも大きな緑色の帯つけてますからね~~~!!!

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明日は今日より10度も最高気温が下がるんやってぇ~~~。もう勘弁してください(^^;

これホンマ?! 絶版稀覯書 この値段・・・?

              

音楽書という専門書は、もともと購入者層が限られているため、発行部数が少ないものが非常に多いです。

毎年、音高や普通科の高校などから、音楽大学に進学する新入学生 (特に音楽理論とか作曲とかの専攻の学生) が困ることの一つが、この専門書群が入手しづらい・・・ということでしょうか。

指導教官・専攻の先輩などから「この理論書読んでおくといいよ」と勧められたとしても、既に絶版となっており、普通に本屋さんで入手することはできない・・・。

音楽書を専門に扱っている古書店などで在庫があれば、それを入手することもできますが、そうでなければ大学の図書館で閲覧し、必要な箇所をコピーしなければなりません。

ところが!
絶版の音楽書のなかには、音大の図書館でさえ蔵書を持っておらず、閲覧したくても出来ない・・・という大変オッソロシ~イこともあるのです。

その場合は、国立国会図書館
明治学院大学図書館付属日本近代音楽館 などに申し込んで、資料を閲覧するしかありません。

さて・・・。
今日、何気なく
日本の古本屋で本の検索をしていたら、そんな絶版音楽書が引っかかってきました。

「え?まさか・・・ホンマにあんのん?!」と思いつつ見ると・・・。
付けている値段も相場より遥かに安いではありませんか!!!

古本屋さんはそれぞれに得意分野があり、それ以外のものは値付けが甘いことがたまにあるのですが・・・。
値段つけ間違い・・・?と訝しみつつも、カートに入れて購入申し込みいたしました。

以前、京都の古本屋さんに日本の古本屋さんを通して注文したときはその日のうちに店主の方から直接連絡が来たので、 
まだその古本屋さんから「ご注文承りました」メールが来ないのがヒジョ~!に気になるところですが・・・。

まあ、日本の古本屋に参加している、東京古書組合所属の古本屋さんで、リアル店舗もあるお店なので大丈夫だろう・・・とは思います。
しかし万一、このまま連絡が来なかったら・・・。
直接、そのお店にもちろん連絡しますが・・・。

東京古書組合の理事長と事務長にコソ~リと言いつけちゃうからね~~~!!!

本日の第2句!  ↓
探してる 本の恨みは 恐ろしや~。


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また雪が降りました・・・勘弁してください(^^;

文才も 恵まれている ピアニスト

              

クラシックには詳しくない方でも名前は知っている、という人が多いだろうなあ~、というピアニストと言えば・・・。

中村紘子さん、でしょうね。
ご主人は芥川賞作家の庄司薫さん。

テレビのコマーシャルなどにも出ていたり、以前はN響アワーの司会もしていたことがあり、お茶の間には馴染みの深い方だと思います。

中村さんは、日本人として初めてショパンコンクールで入賞を果たしたピアノの才能だけでなく、文才・イラストの才能まであります。

チャイコフスキー・コンクールの審査員を勤めた経験とそれにまつわる考察を著した「チャイコフスキー・コンクール:ピアニストが聴く現代」という書籍を上梓し、大宅壮一ノンフィクション賞までとってしまったのです。

さて、その
「チャイコフスキー・コンクール:ピアニストが聴く現代」 は中央公論社から単行本で発売され、その3年後、同じ中央公論社から中公文庫として発売されていたのですが・・・。

チャイコフスキー・コンクール―ピアニストが聴く現代 (中公文庫)/中村 紘子
¥720
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先月末、この書籍が新潮社から新潮文庫として発売されたのです。

チャイコフスキー・コンクール: ピアニストが聴く現代 (新潮文庫)/中村 紘子
¥662
Amazon.co.jp

推理小説では、同じ小説が集英社・文藝春秋・新潮社・光文社・・・といろいろな出版社から新書や文庫で出されているのをよく見かけるのですが、こういうノンフィクション本では、わたくしめ初めて見ました。

それとも、これから中公文庫版が絶版になるのかしらん・・・?
はて・・・?

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