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エジプトの ミイラの呪い ガチかもね・・・(後編)

              

(前編より続き)
ツタンカーメン王墓が発掘される以前の19世紀末。
とある王女のミイラが発掘されました。
博物館に収蔵されず、個人所蔵されたそのミイラは、エジプトの富豪・アラブの豪商・イギリスの貴族・・・と次々に持ち主が替り・・・。
それは、所有した家の主や家族が次々に亡くなったため、でした。
「呪われる」と売り飛ばされ、持ち主が替り続け・・・。
ついに、大英博物館に寄贈され、展示されたのですが・・・。
そこでも見物人が突然病気になるなど、奇怪なことが続いたため、展示を取りやめ、収蔵庫にしまい込まれたのです。

ある日、ニューヨークのメトロポリタン博物館から大英博物館に「古代エジプトのミイラ譲ってください」という依頼が入りました。
渡りに船、とばかりにかの収蔵庫にしまいこんだ王女のミイラを渡すことにし、船でニューヨークに移送することにしたのです。
しかし、その船がニューヨークに到着することはありませんでした・・・。
処女航海中に、氷山に激突して沈没してしまったから、です・・・。
その船の名は、タイタニック号、と言いました・・・。

学生時代、この話を聞かされて「ふ~ん」と思ったわたくしめが、「マジでミイラの呪いってあるかも・・・」と思ったのは、一昨年のこと。
ナショナルジオグラフィックチャンネルでやっていた、タイタニック号の3時間特集を見て、のことでした。
タイタニック号の沈没原因を、検証していたのですが・・・。

事故当日の気象。
タイタニック号の1時間前に事故海域を無事通り抜けた船・事故海域近くにいた別の船の船員・タイタニック号の生存者の証言によると、やたらと星の多い夜空、だったのだとか。
それはどういう意味か・・・と現代の科学で検証していくと・・・。
当時の船舶によって記録された海水温・気温・天候などの気象条件。
それらから考えると・・・。
事故海域特有の冷たい海水に、例外的に暖かい空気が流れ込んだことにより、蜃気楼が発生。
それにより、実際の水平線を蜃気楼の星空が覆い隠してしまい、氷山さえも覆い隠してしまった・・・。
事故海域は霧の多い海域として知られているけれど、冷たい海水に暖かな気温、という気象条件が重なり、蜃気楼が発生するのは100年に1度くらいのレアな気象条件、なのだとか・・・。

出航前の船員同士の引き継ぎがうまくいかず、双眼鏡の保管場所もわからず、目視確認していたタイタニック号の見張りたち。
決して居眠りをしていたわけではなく、蜃気楼で覆い隠された氷山を、衝突突然まで視認することができなかったというのが真相らしい。

一番近くにいた船も、その蜃気楼に惑わされた犠牲者。
タイタニック号の救難信号を受信していたのに、救助に向かわなかったと船長が非難されたけれど、彼の目に映ったタイタニック号は、蜃気楼の影響で実際よりずっと小さく見えていたのです。
目に見えているのは他の船だろう、と思ってしまい、救助に向かわなかった・・・。
1960年代に名誉を回復できないまま亡くなったその船長の娘さんが、ナショジオの調査結果を聞き、「父の名誉がこれで回復されました」と言っていたのがものすごく印象的でした・・・。

ナショジオの番組をまとめると・・・。
1、出航前の引き継ぎがうまくいかず、見張りが双眼鏡を使えない状況だった
2、事故当日は100年に1度の非常に稀な気象条件で蜃気楼が発生していた
3、タイタニック号がぶつかった氷山は北極から1週間ほどかけて事故発生時間に事故海域に到達した
4、タイタニック号の1時間前に事故海域を別の船は無事に通り過ぎている
5、発生した蜃気楼は、氷山の発見を衝突寸前まで覆い隠した
6.蜃気楼はタイタニック号の姿を見誤らせ、救助活動も妨げた

・・・。
偶然もいくつも重なると偶然、とは言えなくなる。
タイタニック号、出航とともに沈む運命にあったとしか思えない・・・。
その時に思い出したのが、学生時代に聞かされたあの王女のミイラの話、だったのでございます。
積荷として搭載されていた、かの王女のミイラ。
ガチでミイラの呪いってあるかも・・・と、ゾ~っとしてしまったのでした・・・。

この話をしてくれた先輩からは別の話も聞いており・・・。
ある日、「ミイラの研究をする」と、教授が東北のお寺から即身成仏を借り出し、研究室に置いていたことがあり・・・。
先輩(わたくしめが学部生当時大学院博士課程在籍)が、「お寺に返してください~」と、他の学生と懇願しても聞き入れられず。
そのうち、奇怪な出来事が起き始めました・・・。
隣の英文科の学生・教員・教員の家族に病人や怪我人が頻発し、ついには英文科の教授がひとり亡くなり・・・。
「あの即身成仏のせいじゃないのか!お寺に返却したまえ!」と英文科から猛抗議を受け、教授はミイラをお寺に返却しました。
すると、奇怪な出来事がぱったりと止んだのだとか・・・。
祟るなら、隣の英文科じゃなくて借り出してきた史学科の教授とちゃうんかい・・・?と思ったけれど・・・。
説明のつかないことって世の中には仰山あんねん、きっと・・・。

納涼怪談・・・。

エジプトの ミイラの呪い ガチかもね・・・(前編)

              

暑い日々が続いている・・・と言っても、先週よりは過ごしやすいかも?
こういう日々には・・・。ゾ~っとするような記事でも書いてみよう、と思いま~す。

古代エジプトのミイラの呪い、って皆さん信じます?
子供の頃、有名なツタンカーメン王墓の発掘にまつわる話を読んで、コワいよ~と思った方結構・・・いらっしゃるのでは?
わたくしめも、読んでゾ~っとしたんやけど・・・同時に「あれ?」とツッコミ入れてたのでございます。
王墓を発見し、副葬品を取り出し、挙げ句の果てに黄金の柩からツタンカーメンのミイラを取り出し、包帯剥がしてミイラを剥き出しにした張本人である、ハワード・カーターはピンシャンしてるのに、発掘のスポンサーやったカーナボン卿とか、他の発掘関係者が次々亡くなっていくのは何でやねん?!まっさきに呪われるの、ハワード・カーターとちゃうん?と。

実はこれ、科学的に説明がつくのです。
古代の、何千年も前に閉じられた墳墓の中では黒カビの一種である、アスペルギルスがうようよと棲息しているのでございます。
このアスペルギルス、人が吸い込むと・・・。
その人の身体の、病気持ってたりする弱い部分を攻撃し、ヒドイ時には命を奪ってしまう・・・のですね。
長年エジプトで生活していたハワード・カーターは気候に順応して健康な肉体を保持していたんでしょうけど、普段イギリスにいて持病抱えてた、おじ~さんであるカーナボン卿にとっては、エジプトって相当過酷な気候やったでしょうし。
持病箇所をアスペルギルスに攻撃されて、身体が持たなかったんでしょうね~。
次々亡くなった発掘関係者も、年配の人(恐らく持病抱えてた)が多かったでしょうし・・・。

カーナボン卿が発掘を新聞社1社のみと独占取材契約していたために、契約してもらえなかった他の新聞社が、発掘関係者の相次いだ死を、「ツタンカーメンの呪い」と派手派手しく、おどろおどろしく書き立てたのです・・・。
(他に記事を書くネタがなくて)
こうして、伝説は作られた・・・のですが。

この話のどこがゾ~っとするんや~!というツッコミがあちこちから聞こえてきそうですが・・・。
本題はツタンカーメンではないのでございます。

わたくしめがミイラの呪いってマジであるかも・・・ガチかも・・・と思ったのは。
それは、とある王女のミイラにまつわる、恐ろしい話。
ツタンカーメン王墓が発掘されるより、前の話。
当時の最新鋭の技術で造船され「絶対に沈まない」と言われた船を、沈めてしまったのです・・・。

長くなるので、後編に続く・・・。


どうしても タイトルわからん 映画あり・・・。(ご存知の方、情報くださ~い)

              

それはまだわたくしめがチビッコやった頃・・・。

となりの家をどうやら国営放送が借り上げ社宅にしていたらしく・・・。
NHKのディレクターの方が住んでらっしゃいました。
奥様は某音大ピアノ科出身。
ご自身の子供が男2名やったので、女の子(一応)を可愛がりたく思い・・・。
となりに住んでたわたくしめが幼稚園から帰ると手招きして、音楽を教えてくれたのでございます。
音楽の手ほどきはこの方から、やったの。
このお宅が転勤で引っ越したあと、次に入居したのはNHKの機械技師の方でございました。

この機械技師の方、メッチャ映画好きやったのでございます。
我が家のおとんとおかんも映画好きで、おとんにはよく映画館に連れて行ってもらたんやけど・・・。
この機械技師のおじさんには、よくビデオで映画を観せてもらっていたのでございますよ。

お休みの日には必ずビデオで映画を観ていたので、よく横にちょこんと座って一緒に観ていたのです。
しかも・・・。
ホラー映画。
イギリスのハマープロ制作のやつとか。

その機械技師のおじさんと一緒に観たホラー映画で、ものすごく印象に残っている2本の映画があるのでございます。

1本は、とあるマッドサイエンティストの大学教授が、人間と植物を合体させれば光合成できるようになり、食糧危機を回避できる・・・と考え、なんと!教え子を己の狂気満載の実験台にしてしまうのです。
しかし、そんな恐ろしい研究がうまくいくはずがなく・・・。
その映画がこちら↓

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よくトラウマにならなかったよな~、というか・・・。
かなり悪趣味な映画でございます・・・。
この映画を観る前に、クリストファー・リーとピーター・カッシングのドラキュラ映画散々観てたので、ホラー映画に免疫できちゃってたからかしらん・・・。

もう1本が、タイトルを思い出せないのでございます。
登場人物の女性たちがロングドレス姿なので、恐らく舞台になっているのは19世紀末~20世紀初頭ではないか、と。
上流社会に生きる、とある医師の娘が亡くなる。
最愛の娘が死んだことをどうしても受け入れられない父親である医師は、何とかして娘を生き返らせることに成功する。
しかし、一度死んだ身体は自分で血液・体液などを作ることができず、1週間から10日に一度、生きている他の人間からそれらを奪わなければ娘の身体を維持することができない。
医師は同年代の娘の友人を拉致し、血液・体液を抜き取る殺害を繰り返す・・・。
しかし、次々と知人女性が行方不明になることを不審に思った男性に、その悪行を突き止められ、最後は屋敷に火を放つ・・・。

という、恐ろしい話なのでございます・・・。

この映画、恐らく、由貴香織里の漫画に出てくる屍人形(デッドリー・ドール)のエピソードに影響を与えているのではないか、と思いますが・・・。
1度死んだ人間を生き返らせ、他人の血液・体液を定期的に奪わないとその身体を維持できないという設定はとっても似てます。

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ググり方が悪いのか、タイトルがわからないままなのよね~。
たぶん、メディア化もされてないんやろうけど。
タイトルわからないままやと気になってしゃあないんで・・・。
どなたか、タイトルお分かりの方いらしたらご一報くださ~い。

こうして・・・国営放送関係者によって、音楽と映画にどっぷりハマった人生が幕を開けたのでした・・・。

ウザったい 固定観念 ぶっ飛ばせ~。

              

ポール・マッカートニーの来日が発表されましたね~。
東京公園は今日から発売、やったっけ。
ちょうどワールドツアーやっていて、ウイングス時代のライブ映像等がブルーレイで再発されてるので、そろそろ日本公演発表あるかな~、と睨んでいたとおり。

せどら~としては、こういう時は関連商品上がるよね~、と思いつつも・・・。
ポールの場合は廃盤になっているタイトルが少ないし、廉価盤の再発もあったりするから・・・どないやろ。
レコード会社も商魂たくましく、廃盤になったものを紙ジャケ仕様CDで再発したりするので・・・。
流石に、ジョン・レノンとヨーコ・オノの「トゥー・ヴァージンズ」「未完成」「ウェディング・アルバム」のCD再発した時には目が点になったけどね~。(注*この3枚はあまりにも内容がアヴァンギャルドで聴いていて楽しいものではありません)
紙ジャケ仕様CDも完全限定盤とか、希少価値がかなり高くないとムズかしいやろうなぁ。

年齢的にもこれが最後の来日、とか言われているので、行こうかな~どないしようかな~と迷いつつ、「東京ドーム音悪いしなぁ」とブツブツ文句言ってるわたくしめ。
実は・・・過去の2度の来日は東京ドームに聴きに行っているのでございます。
ジョージ・ハリスンとエリック・クラプトンがつるんでやってきた時も、ローリング・ストーンズがやってきた時も。
そして、「東京ドームは音が悪い・・・」と文句たれつつ聴いていたのでした。
そんなん言うて、去年ミスチル聴きに西武ドーム行ったやんけ!というツッコミは入れないようにね~。
西武ドームはなんちゃってドーム球場なので、通路横に開口部があるため、東京ドームのようなヒドいビリビリ音はないのでございます。
その分・・・夏でも寒かったりするけどね~。

ビートルズ関連商品でプレ値化してるものってやっぱり・・・。
1960年代当時のオリジナル商品、でしょうね。
日本のものだったら、東芝音楽工業時代のアナログディスクで状態の良いものとか。
超お宝商品やけど、1966年の武道館来日公演のプログラムとか。
写真家の浅井慎平氏が来日を密着取材撮影した写真集とか。

もし、こうした60年代オリジナルグッズを入手できたら・・・。
密林マケプレよりヤフオクの方が出品には向いているでしょうね~。
マケプレにはカタログないだろうし、尼税がバカ高くなる恐れ大、だし。

せどり、って言うとブックオフで仕入れて密林マケプレで売って、がセオリーみたいなトコあるけれど。
物販のリスクヘッジとしては、仕入先も販売先も複数持ってた方が安心やし。
固定観念にとらわれず、臨機応変に行こうっと。

ポール・マッカートニーの血液型は・・・イギリス人には珍しいB型~。ちなみにジョン・レノンはO型~。


プレ値にも 限度があると 思うけど・・・。

              

昨日はおとんの家に行ってきました、わたくしめ。
おとんは我が兄弟とわたくしめが育った家ではないところに住んでいるので、実家・・・という意識がさっぱりないのでございます。

おとん、ITを駆使して日々忙しく過ごしているのですが・・・。
顧問してる会社のプレゼン資料、パワーポイントで作ってるし・・。
パワポはたぶん、夫やわたくしめより遥かに強い、と思われる・・・。

で、またしても密林様で絶版の岩波文庫を購入していたのですね、我がおとん。
職業柄・・・日本や中国の古典に我がおとんは親和性が高いので、ちょくちょく購入してるのは知ってたんやけど・・・。
そのうち、おとんから注文来そうで・・・話を聞きつつ、マジビビるわたくしめ。

「欲しかったけど、絶版やし。しゃあないから、密林で探して、状態の悪いのはイヤやし、かと言って定価より高く出してるのもイヤやし・・・。コメント読み倒して、出品者の評価を確認して、購入したんや~」と、のたまうおとん。

・・・。
イヤラシイ購入者やね・・・(@_@;)

しかし、おとんの言うことは、密林で古本購入する多くの人の気持ちを代弁しているなぁ・・・とも思うのでございます。

コレクター気質の人を除き、多くの購入者は、本の状態・値段・出品者の評価をやっぱり気にするもんなんよね。
改めて、マーケティングについて考えさせられた、夫とわたくしめ。

いくら絶版でも、あまりにプレ値つけすぎてると、お客様にも敬遠されかねないよなぁ・・・。

例えば、わたくしめが所有しているこの音楽専門書。

近代和声学―近代及び現代の技法/松平 頼則
¥6,510
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2001年に著者の松平頼則先生がお亡くなりになったあと絶版となり、復刊.comで復刊交渉を版元に行うことが決まったのだけれど、その後サイト上に報告された目立った進展はないようです。
音大の図書館でも所蔵していないところがあったり、音大の作曲家の学生・ジャズ・ポップス系の作曲家も欲しがっているこの本。
絶版状態が10年以上続いているのでございます。
まさに、需要と供給のバランスが崩れた状態、と言えますね。

以前は密林マケプレなどでもとんと見かけない稀覯書だったのが、最近時々見かけるようになりましたが・・・。
現在の密林マケプレでの価格、高すぎやろ・・・と思います。

音楽専門の古書店、古賀書店さん・徳尾書店さんで売りに出た時も、本の状態にもよるけど、2万円以下の価格で出てたけどね・・・。
俺様価格なのかしらん。
それにしても・・・高すぎやろ・・・。

わたくしめの蔵書は近現代曲勉強用の私物です~。not for saleね。